辛い、悲しい過去をどう乗り越えるべきなのか

メンタル改善

人間は年を取っていく内に必ず苦しい場面、悲しい場面、辛い状況に遭遇します。そしてそのストーリーは自分の過去の記憶として定着してしまいます。

辛かったこと、悲しかったことの記憶って結論、残念ながら忘れることは出来ません。

なぜ忘れることが出来ないのでしょうか?

それは辛かった、悲しかった過去は未来への自分の生きる道しるべとなるからです。

例えば、自分の親が毒親だったとしましょう。

その方の人生は高校卒業まで本当に辛い日々を過ごしていました…。

その方が社会人となって自分の過去の記憶として「なんで自分の親は普通の親じゃなかったんだろう…」とか「毎日お前なんか必要ないと言われてたことを思い出してしまう」とか「あんたなんて産まなきゃよかった」など、こういった苦しくて辛い過去を思い出してしまう場面って少なからずあると思います。

でも人間は過去を受け入れることで前に進んでいけるので、思い出すことって自分が思い出したくて思い出していることではなく、無意識に脳が過去に起こった出来事の中で脳に刺激が強く影響してしまったストーリーなんかは強制的に思い出してしまうものなのです。

だからこそ、その経験って今後の自分の人生に大きく影響してきて例えば、自分が結婚して子供が生まれたときは自分の親のように育てないようにしよう!とか

あるいは、自分と同じような毒親の子供たちに自分のストーリーを話すことで共感し合えるので、ちょっとでも助けることが可能になりますよね。

他には大切な人を事故で失ってしまった。

こういった悲しい出来事って科学的にもすぐ受け入れることは不可能なので、こればっかりは心が落ち着くまで時間に頼るしかありません。

人によっては数カ月、何年も受け入れるまで時間がかかってしまう人もいます。

それでも、頑張って受け入れて亡くなってしまった大切な人の分まで一所懸命に生きようとしている人もこの世の中にはたくさんいらっしゃいます。

そういった自分と同じような経験をしている方を見ることも、大変な過去を乗り越えたエピソードを聞いて共感できるので自分が前に進むことが出来る手助けになるはずです。

私も大事な人を糖尿病で亡くなってしまった経験があります。

亡くなる前日まで元気だったので、あまりにもびっくりしてその日は亡くなったことを信じることが出来ませんでした。

現実に自分が戻ってきたとき、はじめて亡くなったことを受け入れて涙が止まりませんでした…。

私は今でも過去の記憶として大事な人と遊んだ記憶をたまに思い出すことがあります。

その時は、「もっとこうしておけばよかった」と後悔する気持ちになってしまう時もあり、心が折れそうなことは何度もあったのです。

ただ、心理学を学んでいく中でその亡くなった大事な人の分まで自分が生きて強くならなきゃいけないと思えるようになり前に進むことが出来ました。

私たちの人生って当たり前ですが自分で決めなきゃいけません。

他人にどうこう決められる権利はありませんので、自分の力で生きていかなければなりません。

だからこそ人は心を強く生きていくことが大切だと私は思います。

これからどんな辛い経験、苦しい経験、悲しい経験が自分の目の前に現れるかもしれません。

その時は、思いっきり泣いてください。逃げてもいいです。

ただ、いつか必ずその体験を受け入れて前に進むことが私もそうですし、あなたの人生にとっても重要なことであります。

最後に過去のトラウマをどう対処していくのかを紹介して終わりたいと思います。



嫌な記憶・感情への対処法

冒頭でも説明したように私達は過去に起きた恐怖体験や悲しい出来事は忘れることが出来ません。

これは人間の脳にある海馬と言われる記憶を司る部位があり、人間は大事な情報を忘れないように出来ているので過去の恐怖体験を脳は大事な情報だと認識しているから忘れることが出来ないんですよね。

じゃ、どうすればいいのか。

結論、恐怖を感じる記憶を客観視してそれに囚われないように出来たら記憶を上書きしていく練習をすること。これが対処法と言われています。

まず、ステップ1は自分が恐怖を感じている体験を思い出します。※辛い人は無理をしないでください。

例えば恋愛で男性に虐待を受けていた女性がいたとしましょう。

そこで考えるべきことは、「その付き合っていた男性はたまたまそういう悪い人だったから、他の男性がみんな虐待するような人ではない」と自分に言い聞かせます。

ステップ2 客観視する

1回は虐待はあったけど、「それはもう2度とないんだよ」と客観視することがステップ2でやることになります。

これだけやるだけでも気持ちがだいぶ楽になるはずです。

そして次に考えるべきことは、自分がなぜ虐待するような男性を好きになってしまったのかを考えましょう。

いろいろ考えられることがありますよね。

例えば、「付き合っていた男性は嘘を付きまくっていた」とか「最初は良い人だったのに付き合う時間が長くなるにつれて悪い人になってきた」とか「自分の好きになる人がそもそも悪い人に行きがち」だとかいろんな理由が考えられます。

こういった考え方は非常に大事なことであり、今後の自分の恋愛への対策になっていきます。

また、気分転換をすることが大事であり自然に行ったり、天気が良い日に散歩をすることもお勧めします。気持ちがすごく楽になるし、自然が私たちのメンタルを安定させてくれる非常に重要な役割をしてくれるので定期的に行くことをお勧めします。※科学的にも自然の力はすごいと言われています。

他には、自分の感情を紙に書くことでメンタルを安定させる効果があると言われており、これは私も昔、仕事で鬱傾向になりかけたことがありメンタルを回復させるためにやったことがあります。

日記のようにネガティブな感情を書きまくることで、だんだんアホらしくなってきて感情がイライラで高まっていたのに自然と心が落ち着いてくることが分かります。

とにかく10分ぐらいは書きまくってください。

私は嫌なことがあって、家に帰ってきても思い出しているのであれば紙に書く癖を付けています。

これだけでも次の日にだいぶ気持ちが楽になるので、仕事に行きたくないうつ傾向がなくなることが分かります。

最後に皆さんに伝えたいことが、人間は基本的に感情に支配されている生き物です。例えば自分が子供に怒鳴っている時点で感情に支配されています。

もし支配されていないなら、怒鳴ることを冷静に辞められるはずですよね?

こうやって感情に簡単に飲み込まれてしまうのが人間なので、上手く感情をコントロールするためにも自分の行動に対して客観視することがとても大切になります。

なので過去の嫌な記憶に対しても感情に支配されてしまうので、今回紹介した対策を実行してもらうことで感情に支配されていることに気付くことができ、対処できるようになります。

もう一度言いますが、本当に大変であれば専門のお医者さんに行くことをお勧めします。

精神科はあなたの心を取り戻してくれるので、ぜひ行ってください。

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